永迫梨園

収穫体験もできる観光農園

永迫さんは梨とぶどうを栽培、直売直送のみで市場出荷はしていません。毎年8月上旬から開園し、10月に入って梨やぶどうがなくなり次第閉園。毎年鹿児島や熊本など遠方から来る人も多く、子どもや孫を連れて長年通い続けるリピーターさんもいます。
美味しい梨を選ぶポイントは大きさと色。梨には病害虫予防と日焼けを防ぐため、初夏の頃に一つ一つ手作業で袋かけをします。それがパンパンに張るほど大きくなり、袋を外した時に梨の皮の青味がきれいに消えていると合格。
また、永迫さんは光センサー糖度計を使用し、味の仕上がりを数値でも確認しています。梨を切らずにそのまま糖度計に乗せるだけで、糖度、酸度、重量が瞬時に表示される高度な機械。甘い梨を求めるお客さんの声に応えて導入したもので、永迫さんのジューシーで甘い梨は一度食べると忘れられない美味しさです。


開拓魂の坂下地区観光農園

Tシャツの背中に大きくプリントされた「坂下伝統 開拓魂」の文字。
永迫梨園は、初代が戦後に坂下地区へ移住して山を開き、畑にした開拓地です。風通しもよく、収穫しに梨やぶどう畑に降りていくと、真夏の昼間でも涼しい風を感じるほど。果樹栽培にはとても向いている土地です。
ただ鳥獣被害には悩まされています。袋を外して梨を食べる鹿、上から実を突くカラスなど、美味しい果物は山の動物たちからも常に狙われます。
台風も毎年襲来し、その度に収穫間近の実が傷付いたり落下したり、自然の厳しさを痛感します。草もどんどん生えますが、永迫さんの畑では除草剤は使用せず、手作業で草刈りを続けます。多いときは1日100件ほど発送するため収穫期はゆっくり昼食をとる時間もありません。全ては美味しいものを作るため。全国に向けて発送しています。